ドキュメント管理に悩む2
続き。
■各社サービスの違い
- 容量
- 利用規約(コンテンツの取り扱い)
- Web閲覧
容量は実はたいした問題ではなく、下の2つの方が重要。で、この2つの条件でサービスの使い分けが決まってしまう。
利用規約は、コンテンツの公開範囲に影響する。
- Google Drive, N Drive は、置いたコンテンツはサービスに利用されてもよいと認めることになる。GMailのようなもの。なので
- プライベートなコンテンツは置けない。(怖いので)
- 著作権的にまずいものは置けない。(法律的に)
- SkyDrive は、他のユーザーに公開するとそのユーザーはそのコンテンツを自由に扱ってよい、となる。またMSの他のサービスに(それとは分からないで)こっそり利用される。よって
- 著作権的にまずいものは公開してはいけない。
- プライベートなコンテンツは置きたくない。(気分的に)
- Dropboxは基本的にはローカルHDDやプライベートサーバーと同じ扱い。よって
- プライベートなコンテンツや著作権的にまずいものも置いてよい。
結果、SkyDriveは公開さえしなければDropboxに近い。ただしMSによるスキャンを認めるので気分的にはDropboxの方が安心。
ということで、公開範囲の観点では、今の利用方法からの移行は以下の通り。
- ブログやpukiwikiの記事, Dropboxの一部 → Google Drive, N Drive
- Dropboxの一部 → SkyDrive
- ローカルHDD, NAS, 自分宛のメール, Dropboxの一部 → Dropbox
■Web閲覧
続いてWeb閲覧の観点から。
- SkyDrive
- windowsアプリを入れることでローカルPCと同期できるが、Windows Vista以降。
- よってローカルのoffice文書を共有・公開するのには適している。
- 基本的に招待制
- パブリックなコンテンツは、フォルダごとにURL文字列を生成する
- ランダムな文字列なのでweb閲覧の使い勝手は悪い
- office文書を置いて、webで編集できる
- テキストのアップロードはできるがブラウザで編集できない
- Dropbox
- publicフォルダに置いていけば、その階層通りにwebアクセスできる。
- 基本、htmlのみ
- webで編集はできない
- Google Drive
- SkyDriveとほぼ同じ。違いは WindowsアプリがWindows XPも対象なこと。
- テキストのアップロードができない?(新規作成やアップロードは不可。アプリ経由ならできるかも)
- N Drive
ということで、dropbox とそれ以外、という使い分けになる。
- テキスト以外のDropbox,ローカルHDD, NASファイル → SkyDrive, Google Drive, N Drive
- ブログやpukiwikiの記事, テキストのDropbox, 自分宛のメール → Dropbox
公開範囲による使い分け
- ブログやpukiwikiの記事, Dropboxの一部 → Google Drive, N Drive
- Dropboxの一部 → SkyDrive
- ローカルHDD, NAS, 自分宛のメール, Dropboxの一部 → Dropbox
文書の種類による使い分け
- テキスト以外のDropbox,ローカルHDD, NASファイル → SkyDrive, Google Drive, N Drive
- ブログやpukiwikiの記事, テキストのDropbox, 自分宛のメール → Dropbox
以上からマトリックスを作る。
Dropbox | SkyDrive | Google Drive | N Drive | ||
---|---|---|---|---|---|
公開のtext(html) | ◎ | × | × | × | |
非公開のtext(html) | ◎ | △ | × | × | |
公開のoffice文書 | △ | ○ | ◎ | ? | |
非公開のoffice文書 | ○ | ◎ | × | × |
N Drive はよく分からず、使い勝手が他のサービスより悪そうなので選外。
SkyDriveはoffice文書のweb編集に強いが、Windows XP との同期が中途半端なのでこれでは意味がない。
Google Driveは公開のoffice文書なら使い勝手がよさそう。
■結論
- 公開されてもよいoffice文書は Google Drive
- zipやアプリ、音楽、動画などの公のコンテンツやアーカイブは SkyDrive
- それ以外は Dropbox